『セブン』のご紹介

映画

デヴィッド・フィンチャー監督作品、
映画史上、最も後味の悪いエンディングで知られる、
『セブン』をご紹介していきます。

「七つの大罪」になぞらえた殺人が起きる、サスペンス映画です。

映画史上、最悪のエンディング

いきなりエンディングの話をしてしまいますと、
この映画、なんの救いもありません。
登場人物同様、観客にも最悪の後味を残して終わります。

しかし、「ただ不愉快」だけでなく、
何か、心に棘のようなものが残り、考えさせられます。

ジョン・ドゥは何がしたかったのか?

犯人の名前はジョン・ドゥ。
映画の終盤で、逮捕されます。

ちなみにジョン・ドゥとは、犯人の本当の名前ではありません。
日本語で言えば「名無しの権兵衛」です。
すなわち「身元不明の死体」につけられる名前で仮に呼んでいるにすぎません。

何故ならば、この男の正体(経歴・本名・交友関係)が一切分からないからです。
ここが、『セブン』の見所です。

ジョン・ドゥは何をしたかったのか?

彼は、いわば断罪人なのです。
モラルを失った現代人が罪を犯すのを裁いているのです。

すなわち、宗教的な罪を犯した人間がいたら、
第二第三のジョン・ドゥが罪を裁いていくことを示唆しています。

「罪を犯せば相応の報いを受ける」世界を作ろうとしたのがこの男なのです。

『ソウ』シリーズも真っ青の殺人方法

ダンテの「神曲」に沿って、映画内でも七つの殺人が行われます。
この殺し方が、まぁ、とんでもないです!

一番最初だけネタバレしてしまうと、「大食」の罪を裁くために、
胃袋がはちきれるまで、食べさせ続けるという殺人方法が行われます。

これはまだ序の口で、後半に行くに連れ、どんどん酷い方法が出てきます。

脚本のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーさんは、
他の仕事をしながら、何年もかけて本作の脚本を書いたそうです。

前回ご紹介した『ダークナイト』もそうですが、
やはり映画は脚本がしっかりしていると、出来が良くなりますね!

まとめ

1995年全米公開と、もはやクラシックと言えるかもしれない作品です。

「セブンのような衝撃のエンディング」と称する映画は、
これまでに何本も制作されましたが、
私が観た限り『セブン』を超える衝撃は得られませんでした。

想像の限界を超えてくる、胸が悪くなる映画ですが、
(私を含め)後味の悪い映画を好む人には、最高のショックを与えてくれる傑作と言えます。

貴方は、どんな感想を抱くでしょうか?

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